ECONOMY / INFLATION

インフレで差がつくのは
「収入」だけではない

同じ年収でも、金融資産がある人と、 毎月カツカツの人では、 物価上昇への耐久力が大きく違う。

物価が上がると、食費・光熱費・日用品などの支出が増える。 賃金が同じペースで増えなければ、 家計の実質的な余裕は減っていく。

ポイントは、値上げを吸収できる「余力」があるかどうか。

預金・資産がある人と、毎月カツカツの人

金融資産がある人

値上げ分を預金などから補える。

急な出費にも対応しやすい。

投資資産を持っていれば、 資産価格上昇の恩恵を受ける場合もある。

毎月カツカツの人

値上げがすぐ生活費を圧迫する。

急な出費で赤字になりやすい。

金融資産が少ないほど、 資産価格上昇の恩恵を受けにくい。

つまり、資産がある人はインフレを 「受けない」のではなく、 インフレを「吸収できる余力」が大きい。

ただし「国債を持てば安心」ではない

固定金利の国債は、満期まで持てば額面で償還されるのが基本。 しかしインフレ率が利回りを上回れば、 受け取るお金の購買力は実質的に低下する。

例えば、国債利回りが2%、インフレ率が4%の場合。

概算の実質利回り ≒ 2% − 4% = −2%

お金の「額面」が守られていても、 同じ100万円で買えるモノやサービスが減れば、 実質的な価値は下がる。

一方、変動金利型は市場金利の上昇を一定程度反映し、 物価連動国債は物価の動きに元本が連動する仕組みを持つ。 国債でも種類によってインフレ耐性は違う。

インフレで重要なのは資産の額と持ち方

「現金・国債を持っている=インフレに強い」 ではない。

十分な金融資産がある = 値上げを吸収する余力がある

さらに株式・不動産など、 企業収益や物価上昇などを通じて 名目価値が上がる可能性のある資産を保有している場合、 インフレ局面で資産をほとんど持たない世帯との差が 広がることもある。

ただし、これらの資産価格が必ずインフレに連動して 上昇するわけではない。

インフレで重要なのは「お金を持っているか」 だけでなく、家計の余力と、 どんな形で資産を持っているか。